暗記の極意【受験勉強/資格試験/定期テスト対策】

私がこのブログを立ち上げた一番の理由はこの記事を書きたかったからです。

突然ですが、私は暗記科目が得意です。これは決して「一度見た内容は絶対忘れない能力」や「画像記憶ができる」とか稀有な才能がある天才だからではありません。

私が暗記を得意としている理由は自分なりの効率的な暗記方法を確立できたからだと思っています。

しかし、私はこの方法を昔からずっと使ってきたわけではなく、長い学生時代の間に試行錯誤した結果、大学時代にようやく確立したものです。もしこの暗記方法をもっと早くに確立できていれば、もっと上のレベルを目指せたかもしれない。

そんな後悔があるので、この記事を見ている皆さん(やその子?)には出来るだけ小さいうちからこの方法を使って勉強をしてもらいたいと思い、ここにその方法を書き記します。

※ちなみに私は大学の定期テストで過去問だけを解いてテストを乗り切ろうとする人種がマジで嫌いですw

この方法は問題はあまり解かずにテキスト(教科書や参考書)を隈なく学習することをベースにした勉強法なので、テキストの内容をしっかり抜け目なく学習したい人向けで、ある程度の努力と忍耐力は必要になります。

 

【暗記の準備】

使用するテキストは全体の内容を網羅的かつ出来るだけシンプルにまとめているものをひとつだけに絞り、この一冊を完璧に覚えると心に決める。(いろんなものに手を出すと手に負えなくなってやる気がなくなる)

※テキストは教科書より参考書があるならそっちの方がよくまとまっていることが多い。

※大学の講義とかだと教科書は膨大すぎるので、勉強範囲を授業のレジュメ資料などに絞る。

 

【暗記開始】

私は「暗記」には大きく分けて次の3つのステップがあると考えています。

STEP1 内容を理解する(1周目)            ← 一番辛い

STEP2 暗記したい内容を自分なりにまとめる(2周目)  ← 手書きは正直面倒くさい

STEP3 暗記項目の高速周回(メモを使用する)               ← 一番楽

 

それでは、それぞれのSTEPのやり方について説明していきます

 

STEP1

暗記するにはそもそもテキストに書いてある内容を理解する必要があります。

テキスト一周目は内容理解だけに努めて、内容を覚えようとはせずどんどん読み進めていきます。

※重要なのはこのSTEPでは「内容を覚えようとする必要はない」ということです。暗記しようとしながらテキストを読むとペースが大幅にダウンして効率が悪くなってしまいます。

読んでいて理解が出来ない内容がある場合は、分かっている人に聞いたり自分でネットなどを用いて調べ、このSTEPのうちに解決しておきます。これにかかる時間には個人差があり、今までに勉強をあまりしてこなかった人などはここで一番苦労するかもしれません。

しかし内容を理解しないまま暗記をしようとすると、暗記という作業が「完全にランダムな文字列を覚える単なる暗記ゲーム」になってしまい、効率が悪いだけではなく応用が全く効かないという事態に陥ってしまうのでこのSTEPは辛抱強くやる必要があります。

※頭の中でも良いのでその内容を自分の言葉で説明できるかどうかが「内容を理解できた」と判断する基準になります。

この時点では暗記はしていませんが、テキスト一周目が終わると一応は全部の内容に目を通したということで気持ちが大分楽になると思います。試験までの勉強期間が短い場合などは特にこの安心感を早めに得ることが心の安定に繋がります。

 

STEP2

テキスト二周目では暗記したい内容を用意したメモ用紙(ルーズリーフなど隙間時間にパッと見られるものが良いと思います)にまとめていきます。

※このメモを作成後はもうテキストは見ないので、このSTEPで知識の抜けがないように覚えたい内容を隈なく書き出します。

ここではとても重要なポイントが2つあります。

それは、「1.メモ用紙に記載する暗記項目はできるだけ一問一答形式に落とし込むこと」と「2.既に覚えられている内容は書かない」ということです。

それぞれについて説明します。

 1.メモ用紙に記載する暗記項目は出来るだけ一問一答形式に落とし込むこと

 メモ用紙の使い方

 まず左側と右側の2つの区画に分けます。

 左側にはキーワードを、右側にはそこから連想すべき内容を書きます(左側を見て右側に書いてある内容を当てるイメージ)。

 ※一般的に一問一答形式にするような内容でなくても無理やりこの形式に落とし込みます。

 

 例1: 日本国憲法の三原則 

            → 国民主権 基本的人権の尊重 平和主義

 例2: 第9条 (A)の発動たる戦争と(B)による威嚇又は(B)の行使は永久に放棄
            → A=国権 B=武力

 例3: 生存権キーワード4つ

   → 健康で文化的な最低限度の生活、社会福祉社会保障、公衆衛生

 

 例1や例2のパターンは一般的な一問一答形式なのでわかりやすいと思いますが、例3はどうでしょうか?

 他の人が例3の問題を見た時には、何を答えれば良いのかわからないと思います。でも、それで良いです。

 人間の頭は文字を書くという動作をしながら暗記ができるほど万能ではありません。

 なので文字を書くという行為事態にあまりリソースを割くのは効率が悪いです。

 だからメモは自分で見て理解できる範囲(他人が見て解けるような一問一答を意識する必要はない)で簡潔に書くようにしましょう。

 もしメモを見て、何を答えれば良いのか自分でわからない場合はそもそもその内容を暗記できていないと判断します。

 

 2.既に覚えられている内容は書かない

 「暗記」という作業をする上で最も無駄なことは何だと思いますか?

 それは「もうすでに覚えているのにその内容を繰り返し確認すること」だと私は考えています。

 この無駄を回避して暗記効率を最大化するためには「もうすでに覚えられている内容は重要事項であっても書かない」ことが重要です。

 一応覚える気はなくてもSTEP1で一周はしているので少しはすでに覚えてしまっている内容があるはずです。

 それらの内容は書かないようにしましょう。

 ※勉強時間が十分に確保できる場合は知識の定着率をさらに強化するために書いても良いかもしれません。

 

この方法でほとんどの内容には対応できますが、唯一「表」を覚える時だけは一問一答形式に落とし込むことができないと思います。

なので「表」に関してだけは、メモには書かずにそのページに付箋を貼って後で見返せるようにしておきます。

 

STEP3 暗記項目の高速周回(メモを使用するためテキストは見ない)

ここまで来たらあとはウィニングランです。テキストはもう使用しません。

※テキストを見返すのは付箋をつけたページの「表」だけにします。

STEP2で作成したメモを隙間時間を使ってひたすらに周回します。

メモの左側を見て、右側に書いてある内容を当てる作業を延々と繰り返します。

*ポイント* 大事なのは見た時間ではなく、見た回数です。隙間時間を利用して、時間を空けて何周もします。

これを全ての問題にすんなり回答できるようになるまで繰り返します。

STEP3は何も考えずにひたすら繰り返すだけの作業なので実際にやってみるとわかるがあまり疲れないことがわかると思います。

分厚いテキストを開くことなく、数枚のペラペラの紙を眺めるだけなのでかなり楽な気持ちで作業に取り組めるはずです。

周回している途中で「もう確実に覚えられたな」という内容が出てきた場合は、その問題にチェックをつけて次の周回からは飛ばします。

 

これで暗記は完了です。

 

【問題演習】

問題演習は暗記が完了してから行います。

過去問題や模擬問題を解くことで、知識の定着を確認します。

問題を解く上で足りない知識があった場合はメモにその内容を一問一答形式に落とし込むやり方で補っていきます。

 

 

-補足1-

STEP3はSTEP2と同時進行で進めても良いです

例えばSTEP2の作業を進めるのに疲れたら、既に完成しているメモを使って隙間時間に休憩がてらSTEP3をやるなど

STEP3では考えることがないので息抜きになりますし、知識の定着が確認できてモチベーションの維持にもつながります。

-補足2-

このやり方では「問題演習は暗記の後に行う」と説明していますが、実際の試験で「どこまで細かく問われるのか」、「どうゆう内容が特に重要か」などを事前に確認する意味で、暗記を開始する前に過去問又は模擬試験一回分ぐらいには目を通しておいても良いかもしれません。

 

以上で私の確立した暗記方法の説明は以上です。

この記事の内容が少しでも皆さんの助けになることを願っています。

それでは勉強を頑張ってください。